「介護は突然やってくる」という言葉を聞いたことはありませんか。
親の不調や悩みを聞く機会が多くなると、「そろそろ介護が必要になるのかな」と考えることもあるでしょう。
しかし本当に必要となるタイミングは、まさに突然やってくることが多いです。
そこでここでは、親の介護が始まるきっかけや、介護が必要になるきっかけやその原因となる病気・ケガについて解説します。高齢者が体調を崩すリスクやポイントについてまとめているので、ぜひ参考にしてください。
親だけでなく、自分の老後のためにも、介護のきっかけとなるタイミングについての理解を深めておきましょう。
介護の始まりについて考える

最近あんまり歩けなくなってきたってお母さんが言ってたよ。そろそろ介護のことも気にしないといけないのかな。

そうなの?お父さんもお母さんも70代だけどやっぱり体の衰えとかがあるのかもね。
「親はまだ元気だから、介護はもう少し先だろう」
そう思っていても、ある日は突然来ます。
たとえば、以下のようなきっかけです。
- 転倒で骨折し入院した
- 急に意識がなくなり倒れた
- 急性の病気にかかり寝込んでしまった
今までできていた生活ができなくなり、急に介護が必要となります。
当人はもちろんですが、子供たちにも影響は大きく、慌てて介護について考えるケースは少なくありません。

えー!急に介護が必要と言われたら大変!私は仕事もあるし、子供もまだ小学生だもん。毎日なんて来れないよ。

まだ大丈夫じゃない?歩けなくなってきたって言っても、散歩とかしてるし、二人で生活しているんだから、何とかなるでしょ。私も帰省して介護なんて無理だもん。頑張ってくれないと困るな。

そうですよね。まずはどんなことがきっかけで介護が必要になるか見てみましょう。
そこで、この記事では、介護が始まるきっかけや早めに準備しておきたいポイントについて解説します。
よくあるのが転倒・骨折
令和4年度に行った厚生労働省による国民生活基礎調査によりますと、「元気だった親が寝たきりになってしまった」「足が痛くて動けなくなりサポートが必要になった」などの原因として考えられるものが、「骨折・転倒」です。
「要支援」の判定を受ける要因の1位が「関節疾患」であり、足腰の衰えが原因となっていることがわかります。
「要介護」の判定を受けた原因についても、「骨折・転倒」が上位にランクインしています。
これは、日常生活の中での転倒リスクだけではなく、病気で入院したことをきっかけにして起こることもあります。
入院によって筋力が低下し、退院後に思うように動けなくなる。数日、数週間の入院生活で今まで歩けていた距離が歩けなくなり、徐々に体が弱まって寝たきりになってしまうというケースです。
高齢者に多い脳梗塞と脳出血
脳梗塞は、脳の血管がなんらかの原因によって狭まったり閉塞したりすることで生じます。
脳出血は、脳内の血管が破れることで起こります。場所によって名称が変わり、硬膜下血種やクモ膜下血種などがあります。
一方、一時的に血流が悪くなる「一過性脳虚血発作(TIA)」などもあります。脳梗塞に似た症状が一時的に現れるものです。
具体的な症状は、半身に力が入らない、痺れがある、言葉が出ない(失語症)、ろれつが回らない、視野が半分欠けるなど。

一過性のもので、症状がすぐに収まる場合もありますが、たとえ症状が治まっても、後日必ず医療機関を受診しましょう。
脳出血やくも膜下出血では、そのまま倒れて寝たきりになることも多いです。介護度も高く認定され、常時サポートが必要になることもあります。
心疾患(狭心症・心筋梗塞)の持病を持っている方も注意
狭心症は、動脈硬化などによって冠動脈が狭くなり、心臓に十分な血液が届かなくなることで起こります。血管がけいれんを起こし、血液の流れが悪くなることで、締め付けられるような痛みが前触れもなく起こります。運動時や入浴時に発生しやすく、発作は1~5分ほどです。
心筋梗塞は、動脈硬化や血栓が原因で、冠動脈が完全に詰まることによって起こります。寒い時期や早朝などに、突然起こり、15分以上の長く発作が続くことが特徴です。
心疾患を持病としている方は、心臓が弱まっていることによって、息切れや強い疲労感を感じやすくなります。そのため、行動に制限がかかることで、寝たきりのリスクが上がります。
ただの風邪がきっかけで介護が必要になる場合もある
介護度が判定される原因となる急な原因には、前述した病気のほか、風邪をひいたことがきっかけで介護が必要になるというケースもあります。
風邪が悪化し、違う病気が進行する恐れも
高齢者は年をとるにつれて心身状況の衰えが進みます。そのため、風邪をひいただけなのに、状態が悪化し肺炎になり入院が必要となることも。
風邪をひいて状態が悪いために、足元への注意が行き届かないことが原因で、転倒・骨折を引き起こす恐れもあります。
また、薬の飲み間違えのリスクや、悪い状態が続くことにより、初期認知症の症状が出る場合もあるなど、さまざまなケースがあります。
たかが風邪として放置せず、早めに受診し適切な治療を受けること。心身状態の悪化を防ぐことが大切です。

早めに受診しないと。お母さん医者嫌いなんだけどな。子供はいやだといってもつれていけるけど、お父さんとお母さんを無理やり受診させるのは難しそう。

そうも言ってられないでしょ。寝込んだら大変だし。今日知ったことを伝えてみるだけでも、本人たちも身体のことを考えるようになるよ。とりあえず私は栄養補給にミロを飲んでって言っておくわ。
まとめ
介護は突然始まるものです。何が原因かはそれぞれで、その対応も千差万別。
しかし、そのための備えや心構えをしておけば、怖いものではありません。だって誰にでも来るものなのですし、日本には介護保険があるのですから。
このブログでは、このどる子さんと円ちゃん姉妹と一緒に、介護や老後に必要な知識とその備え方について学んでいこうと思っています。
よろしくお願いします。
